仕事が休みというだけで、普段と変わらず過ごしている。
買い出しに出掛けると、里帰りしているんだろうなという家族連れとたくさん出会う。
みんな、食材をかごいっぱいに入れて売場を歩いている。
新年になったから、新しいタイツを買った。靴も新しく。足元から整えることはとても大切。
休みに入ってから、毎日1時間半ほど歩いている。
決まった道を歩いていると飽きるから時には抜け道したり、斜めを行ったり。
山陰にしては恵まれた気候で、雪も降っていなくて時折太陽が覗く。それだけで幸せ。
大晦日は、夕方17時頃に母が作ってくれた年越し蕎麦を頂いてからお風呂に入った。
ひさしぶりにTVでも、と紅白を見ながら夜を過ごした。私と違って年末年始関係なく仕事の彼から、大晦日だけど早めに休むねとの前書き付きでMessageが届く。
1年前には出逢っていなかったのに、こうして年の瀬にMessageのやり取りをしていることが不思議で心が暖かい。
早めに休むねと言われながらも40分近くやり取りをして、来年もよろしくねと伝えあった。
紅白が終わり、ゆく年くる年を見ながら年明け。
2025年元日の到来。朝が来て、うっすらと希望のあおぞら。
お餅もお節もない通常の食卓が落ち着く。
卵焼きと煮豆、お味噌汁に納豆と白米。
この1年も食を大切に生きてゆきたい。
お昼を過ぎてから、また歩きに出た。歩いていると新年らしい光景をちらほら見かける。
神楽をしていたので、少し立ち見。
午後、日だまりの中眠くなっているとふいに彼からMessageが届く。
現場移動の途中、近くを通るから少しでも顔が見られたらと書いてあって、え!と思い髪にブラシだけ通す。
ランウエアのまま小走りで外に出て、道路のミラーを見ながら髪を整える。
20分ほどで彼の車がやって来て、文字通り束の間、1分くらいかな。それでも、声が聴けて笑顔が見られたことがすごく嬉しかった。
1年の最初の日に、思いがけず大切な人に会えて最高のはじまり。
手を振って車を見送って、そのまま走って家に帰った。鏡で自分の顔を見たら、瞳の中に星があるみたいに見えた。