20250104* バイバイ、15cm

ヘアドネーションを目標としていたけれど、毛先の傷みが気になりはじめて、どれだけケアをしても改善はないので切ることにした。

仕事始めまでに切りたかった。年末は美容院も混むので、年越しはロングヘアで。

今日、勇んで出掛けたのは4年ぶりに訪ねた遠方の美容院。遠いから、という言い訳で近場の馴染みの美容院に通っていた。

思った。このひとはすごいと。

美容師なるもの、というかプロフェッショナルこうあるもの、という姿を見せられた。

色味はかぎりなくダークなブラウンで、少しブルーが入っている。ぱっと見た感じは黒に見えるけれど、深みの中に透けた感覚のある色、ということで念入りに調合してくださった。

よくある場をもたせるような話もなく、ずっと髪の話をしていた。

前髪を切りたい、と言って、まだ伸ばしましょう。と返されたのもはじめての経験だった。

機能面で言えば、今の前髪はicoさんの好みよりもすこし長いことはわかります、でもデザイン面から言うと、もうすこし伸ばして、軽く流して、こういうふうにサイドに繋がると、、、どうですか?と鏡ごしに『見せて』くれた。

前髪はミリ単位でそのひとの印象を左右します。

icoさんのよさを引き出せるのは、もうすこし長い前髪だと僕は思います。

言葉だけではなく、実際に『見せる』ことで相手は深く納得し、この人の言葉にはこんな裏付けがあるのか、と理解できる。

自分のことは、実は自分ではよくわからない。

だからこそ多方面のプロに教えてもらえばいいんだ。

心から納得し、前髪伸ばします。と答えた。

月曜日から仕事。

いい仕事をしたい。

15センチ、約1年分の髪の毛にさよならとありがとうを。