ラ ム レ ー ズ ン

前 だ け 向 い て ろ 

星がきれいやな

冬にこんないい天気。

ありがたく、太陽の暖かさをいただく。

この間の満月、見ましたか。

それはそれは美しく、幼い頃に祖母の家で見た花札に描かれた月みたいだった。

運転しながら、右に左に見える月。

遠い昔、灯りもなかった頃にも月はこうやってじんわりと夜空に浮かんで、たくさんの人の心を励ましたんだと思う。

ついに、あと10日であの子たちとお別れだ。

段ボールをもらいに来たり、学割の発行に来たり、

住民票の異動の依頼に来たり、心なしか慌ただしい。

これが、師走っていう月らしさかな。

もう、新しい年が来たら聞き慣れた声は響かない。

足音だけで聞き分けられるようになっていたスリッパの音も、もう聞こえない。

みんなで毎晩いっしょにお風呂に入り

3食いっしょに食堂でご飯を頂いて

朝の放送で起こされる毎日もあと少し。

家に帰れる嬉しさもあるけど、もう学校ないなんかやっぱ寂しいな

星がきれいってことにここ来て初めて気づいた

そういう子が多いことに驚いた。

帰省してあの坂登って来るとき、

最初の頃ほんま嫌やったはずやのに

いつの間にか帰ってきたわーって思うようになってんな

そうか、そうか

そんな話を、最近は聞いてる。