ラ ム レ ー ズ ン

前 だ け 向 い て ろ 

粉雪は世代を超えて

休み時間、ある生徒が歌う粉雪が

事務室まで聴こえてくる

 

粉雪、毎年聴きたくなる名曲

 

朝、ある女の子と話す

私はパンの検品をしながら

彼女はトレイにきれいに並べてくれる

お手伝いをしてくれる子がいてありがたい

 

私、恋して爆走中です、と打ち明けられた

 

前の恋は突っ走り過ぎて

反省したから今度の恋は抑えようと思ってたんです

でもやっぱりだめだ!

だって好きって言いたくなるんだもん

私はあなたのことが好きなんですよって

知ってほしくなる!

変?

 

全然変じゃないよ、と言う

好きで仕方がないなら、今日にでも伝えたらいいと思う

まあ、それはちょっと極端だけど

自分の中で膨らんでもうだめだ!っていうくらい

好きが大きくなってきたなら

伝えることを考えてもいいと思う

 

言わない伝えない恋もあるし

伝える恋もある

 

すごい好きな人に

好きって言う時ってものすごい緊張するけど

言う前と後とは

気持ちの景色が変わると思うよ

 

そう伝えた

 

今晩伝えようかな、と彼女が言った

 

雪降る日に告白、いいね

早すぎるとか遅すぎるとか考え出したら

自分で自分を動かせんくなってしまう

もっと自由に、シンプルに

好きって伝えたらいいよ

 

うん、がんばる!

と彼女が言った

 

心臓飛び出そうなくらい緊張するだろうけど

伝えられるしあわせ

思いきり味わってほしい