ラ ム レ ー ズ ン

前 だ け 向 い て ろ 

別れました

ico さん、私、別れました

 

仲のいい女子生徒からついさっき連絡があった

2年の密度はふたりにしかわからない

誰にも語れない、触れない、

他人が考えを巡らせたところで想像でしかない

 

でも、私は彼のことを話すときに

彼女の目の中に咲く花のようなやさしさを

見るのが好きだった

 

時には呼吸困難になりそうなほど泣いて

立ち上がって

会いに行って、また遠く離れて

全てではなく断片的に

彼女を通してふたりを見てきた

 

強さも弱さも持ち合わせる人間が

誰かを想ってぐちゃぐちゃになるほど

迷って悩んで

こんななら忘れてしまえたらと思いながらも

それでも焦がれて、少しずつ熟して

時が来たら散っていく

 

ここからは、長い道程かもしれない

 

ただ分かることは

彼女は今、泣いて泣いて

泣きじゃくっているということ

 

いつか笑えるよなんて

今この時、そんなことは言わないし言えない

誰にも別れが来る

結ばれたふたりだって

ずっと一緒に居られることはないんだから

 

そう分かっていても

近づきたくて

知りたくて

助けたり頼ったりしたくて

 

まったくもって不思議な感情

 

今度彼女に会ったときは

思いっきり抱き締めたい

 

ひとりの人を想い尽くすことが出来るって

悲しいけどこれ以上ないほどに豊かなこと

 

愛情を心に携えた人は

例えどんな辛さに耐えている時であっても

ただそれだけで光って見える

 

涙がいつか止まった時は

気付けばもっといい女だよ

 

これだけは、絶対絶対本当だ