ラ ム レ ー ズ ン

前 だ け 向 い て ろ 

写真はなくても

ただ取り留めもなく文章を書きたいときがある

載せる写真は何となくどれも違う気がして

だけど、日記なら文字だけでその時の気持ちを

真空パックにして置いておける

 

私は手紙を書くのが大好きだけど

自分で書いた文章を読み返すのがなぜだか好きではなくて

読み返さずに投函することの方が多い

そして

どのように何を書いたかをゆっくりと忘れていく

届いた人が受け取ってくれたらそれでいい

 

手書きの日記も同じで

もし私が不慮の事故や急病で

突然この世からいなくなった時に

残された人たちにそれらを読まれることが

すごく恥ずかしい

 

そういう理由から

手書きの日記はもうずいぶん書いていないけど

それでも、誰かが送ってくれた手紙や

ここで出逢ったみなさんの日記は

何度も読み返したくなる不思議

 

 

その人だけの言い回し

その人だけの表現

その人だけの心のシャッターで切り取られた写真

全てに体温を感じて

近しく思う

 

眠たくなってきて

何が言いたいのか分からなくなってきたけれど

どんなにしんどい状況でも

立ち向かうんだ、見届けるんだ、と

思える日と思えない日がある

 

明日はどんな日になるだろう

人の運命は決まっているというから

明日の私の人生のシナリオも

きっとどこかで出来上がっているんだろう

 

だけどそれをこっそり見たってつまらないから

自分で靴を履いて確かめにいこうと思う