受験が始まったのは秋の入口
今、秋の出口までやって来た
受験で出かける子、帰省する子は昼休みにやって来て明日から帰るわ、と教えてくれる。
iちゃん、お土産なにがいい?
決まってみんなそう問いかけてくれる。
遊びに行くんじゃないんだけん、そんなんいいよ、お小遣いなくなるよ
と決まって言っていた。
気持ちや。買ってきたいんや。
やから、なにがええかいうてくれた方が嬉しい。
決まって、こういうふうに返される。
そうだよね
私も、同じ立場だったらそうだ
それからは
消えものじゃなくって、ずっと使えるものがいいな
そう答えるようにした
そうしたら、よっしゃーまかせとき!って
めちゃめちゃいい笑顔になってくれる。
変な遠慮は、誰かを嬉しくさせるものじゃないんだった
そうだな、改めてそう思う
帰り際、ストールをぐるぐる巻き付けて
足早に車へ向かって歩いていたら
この週末、奈良に帰って受験に向かう子が私の名前を大きい声で呼んだ。
お土産まっとってなー!
気をつけてね、がんばっておいでー!
お互いに手を振った。
すっかり髪が伸びて大人っぽくなったね
日が短くなっていくのも寂しい。
冬が始まれば、別れがやってくるけど
だからこそ笑って一日一日に対して心を尽くしていく
今日の朝焼け