ラ ム レ ー ズ ン

前 だ け 向 い て ろ 

彼女はセブンティーン

 ここ数日間の間に目まぐるしい動きがあった

と言うか、平和で穏やかという表現はこの学校にはなくて

いつもいい意味でも悪い意味でも、何かが起こっている

この日記にも書いていたある仲良しの女の子

ずっとずっと話を聞いて

話をして

休みの日もお昼ごはん持参で学校に行って話して

実家に帰るときには駅まで見送り

戻ってきた時にはお帰りを言った

眠れない夜はとことんmessageを送りあった

 

いつも彼女の心を聞いて

背中を押してyes、と言ってきた

存在をまるごと抱き締めてきた

 

icoさん、話したいです

そう言われたのは先週末

わかったすぐ行くよ

いつもの決まり言葉で向かった

 

小一時間話を聞いて感じたこと

今日はyesじゃ終われない、と思った

自分を、省みることをすっかり忘れている

全てを廻りの人や置かれた環境のせいにしたくなる気持ちは分かるけど

そうじゃないんだよって

 

自分の信念を持つことはいいこと

だけどそこからほんの少しでもずれたら

あっという間に敵となる

そういう風に生きていけば

どんどん自分で人を弾いていくことになる

 

自分に寄り添いyesと言ってくれる人の存在は心地いい

否定されない関係は居心地がいい

だけど、誰かが

そればかりでは生きていけないって言わないと

 

意を決して

私は彼女に伝えた

突き放す訳じゃない、否定する訳じゃない

大事に思っているから伝えたい

今日の会話では

いつもみたいに笑顔で終われないよ、と

 

 

数時間後

LINEはブロックされて

翌朝、彼女が私に向ける目線は

面識のない人に向けるそれと一緒だった

 

寂しいけど

これも仕方ないこと

私は後悔していない

 

ひとつ言えること

女の子にこの傾向が強くある

間違いなくそれは言える

 

高校生と日々を生きる

踏み込むほどにこういうことがある

 

それもまた、私

受け止めて流す その繰り返し

 

私も毎日を生きるのみ