人生100年時代と言われる今、とか
人生100年、ずっと自分の足で健康に!とか
人生100年、賢い資産運用で計画的に、なんて
よく聞く言葉
私、100年生きたいなんてこれまで一度も思ったことがない
実際そこまで生きるなら
まだ半分にも行ってない
気が遠くなってしまう
親と、今いっしょに暮らしている猫たちを
必ず自分で見送るということが私の目標
そのためにお金は大事にしているつもりだし
暴飲暴食もせず節制しているつもり
だけどそういうことをしてもしなくとも
人生の年表は生まれた時から決まっていると
なんとなく感じている
スピリチュアルとか全然興味はないし
生まれ変わりとか前世とかも
のめり込んで考えられないほどの現実人間だけど
私の運命は
私がその終点を知らないだけで
もう決まっていると、単に思っている
そこにあるのは諦めではなくて
そういうものだよ、という意識
お金も本も
コレクションしてきた宝物も
抱きしめては逝けないし
連れていけるのはこの精神と
それを詰めた168cmの身体だけ
着たい服を着て
愛したい人を愛して
時には胸焼けするくらいの
甘いものを食べたり
愛情を伝えて
お気に入りの遺影でいつかあっさりと
けっこういい人生だったなって言って去れたらいい
その日まで私は自分と生きるのみ
明日のタートルネックは
オードリーのブラックに決めた
白いレースのタイトスカートがいいな
