もっと早くに書きたかったけど
何から書いたらいいかわからなくて
気づけば暦の上では立秋を過ぎた
うだるような暑さのなか
猫たちも伸びている
でも、私はやっぱり夏が好き
自分を産んでもらったこの8月が好き
購買が閉店になった日
3年生のみんなが、大きな画用紙に寄せ書きを書いて渡してくれた
まるで私辞めるみたいだね、そう言いたくなるくらいの
ありがたくて嬉しくて愛おしい寄せ書き
シャーペンと鉛筆でみんなの名前つき
みんなで写真も撮った
数え切れない生徒たちが
来てくれた
その4日後、私は生まれてはじめて
心療内科に行った
喉のつまり
不眠
動悸
不安
手の震え
涙が出る
声が出にくい
看護師さんと先生にお話して
少し荷物を降ろせた気持ちになった
その日の夜、よく眠れる薬を出してもらったのを
飲んだけど
いつもどおり2時間で目が醒めた
4日後、また診察
そこで、Dr.ストップがかかった
適応障害、という病名が書かれた診断書をもらって
学校に行くのをやめてください
ゆっくり元気になっていきましょう
そう言われた
病院を出て
家族と、好きな人に連絡した
その次の日から私は学校に行くのをやめた
全力で休んでる
毎日トレーニングして、身体を鍛えてる
時間はたくさんあるから
すべて自分の身体に意識を向けられる
本を読むのはちょっと疲れるけど
日記はずっと書きたかった
生徒たちが恋の相談の電話をしてきたり
地元の写真とかを送ってくれたり
好きな人の声を聞いたりして
毎日を過ごしている
夏が本気出してるから
私も今は本気で休んでみる
